お風呂に入っているときに、妻が先ほどお義母さんが帰るときに「抗がん剤治療はやめた方がいい」みたいなことを言われたと言い出した。●●さんは良くなかったとか、こういう話を聞いたとか、そういう非科学的なことで妻を惑わすのをやめてもらいたい、と正直思った。
お風呂をあがってから、さっそくスプラを二人で始めた。相変わらず勝てないが、それでも少しだけ希望は見えてきたかもしれない…というところで時間切れ。0時前に床についた。いつもは調整している強い抗不安薬を飲んで寝た。
朝はそんな薬のせいか、起きたらいつもより40分ほど遅くて、ヤバイ、と言いながら起き上がりました。妻もその声に反応して起き上がり、朝の準備。シンクのなかを見たら、昨晩茹でたゆで卵もそのままになっていた。朝妻が食べるためにすぐに殻を剥き、用意。その間にコーヒーを淹れ、いいタイミングで妻に出す。僕はプロテインはあとから飲むことにして、ゆで卵だけ先に食べた。
妻は20分ほどですべての準備を終えて、作業所へ向かった。こんなときでも作業所にちゃんと通っている妻はすごいな、と思った。心の中は不安だらけのはずなのに。
約1分50秒ほどして、ベランダから妻が歩いているのが見える。妻に大きく手を振り、見えなくなってから部屋に戻った。
それから小一時間、ぼーっとSNSを見て過ごした。不安がどんどん大きくなっていく。仕方ないのでヒルナミンを1錠飲んだ。おかげで午前中の仕事は眠くて頭がぼんやりしてかなり大変だった。
12時半頃、妻が帰ってきた。妻は作業所で買っていた弁当。僕はオムレツを作って食べたあと、グラノーラをほんの少しだけ食べた。
食べ終わって、洗濯物が干しっぱなしだったのを妻に気付かれ、慌てて片付ける。妻は動かなくていい。僕がやれることはやればいいのだ。終わって洗い物をして、とりあえず休み時間にはスプラをやる。もみじシューターにしてから少し勝率が上がった気がする。気がするだけなんだけど。
午後はまた通常に仕事。妻がいるぶん、不安感は少し落ち着いたものの、スマホを見たり、先日買ったパソコンで調べ物をしたりして、一体何を調べているのか…自分の病気のことについていろいろ調べているのだろう、と思った。本当はネットの情報は信用しないで、あまり検索しないで欲しいのだけど…と思っていたら、妻があれこれ病気のことについて話し始めた。
妻は「私の場合、5年生存率が50%なんだって」と言うので僕は「じゃあ長生きするほうの50%に入ればいいんだよ。大丈夫だよ」と言った。
仕事は30分ほど、夕方に手隙になったので、晩御飯の準備をした。今日はきんぴらを作ろうと思って、ゴボウとニンジンを準備した。あとは調味料適当なので、楽なものだ。プラス、納豆でタンパク質を摂って少し栄養バランスを整えつつ、という感じ。
そういえば、飲み物もお茶を多く飲むようになった。というより僕が何回か淹れるようになった。お茶のカテキンも体には良い。がんに効くとかそういう意味じゃない。それじゃ迷信と変わらない。そもそもで、体に良いと言われているバランスで食事ができたら、と思っている、それだけだ。
仕事が終わってからすぐにゆで卵を茹で始め、お風呂の準備。18時15分頃お風呂に入って、19時頃あがってからまもなく晩御飯。
昨晩の「VIVANT」を観ながら食べて、終わったら洗い物。寝る準備を一応してからの、今。
これから多分、スプラやるだろうなと思う。
妻は歯を磨きながら、「がんはストレス原因が多いんだって」とスレッズ情報を言っていた。だとしたら、数年前からストレスを感じていたことになるんだな、と思った。
妻の手術がいつになるのか、不安で仕方がない。早く手術して、悪しきものを取り除いて欲しい。
ただ良くなることを、願うのみ。不安でいっぱいのなか、それだけが僕を動かしている。願う。信じる。