アラフィフいろいろありすぎ

精神の病を抱えて人生の道を彷徨うアラフィフ。中年アラフィフが何をどこまでできるのか

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「リボン」の歌詞を自分なりに解釈

Bump of Chickenが結成24周年ということで、やはりこの大好きな曲(全部好きなのだけどね)を自分なりに感じてみたい

とは言っても、この曲はよく言われているように、普遍的な歌詞でありつつも、Bump of Chickenの4人の事を歌っているわけで、正直それほど掘り下げられるものではないかと思う

でも、24周年にあやかってみたいと思う

 

リボン / Bump of Chicken(作詞作曲・藤原基央

 

嵐の中をここまで来たんだ
嵐の中をここまで来たんだ
出会って生まれた光 追いかけて

 

「嵐」という言葉を、藤原さんは「人生の困難の象徴」としてたまに使います

いろんなことがあった、いいことだけじゃなく、悪い事も。そんななか「ここまで来た」と歌います。この曲が出たのが20周年の時だと記憶しています(間違っていたらすみません)

「光」という言葉も藤原さんは使いますね。希望をイメージさせるときに出てきます

いろんな出来事があったけど「ここまで」来た、4人が出会って生まれた「光=希望や夢」を追いかけて

 

ポケットに勇気が ガラス玉ひとつ分
それぞれ持っている ガラス玉ひとつ分
並べても同じ数 あの日から
始まりから

 

升さん、ヒロさん、藤原さん、チャマさん(さん、づけするとなんか変な気分)、みんな「Bump of Chicken」を始めた時から、まあそれなりの自信家ではあったかもしれませんが「勇気」を持って進んできました。「勇気」とは、言い換えれば「夢や希望」なのかな、と思います。つまりはそれぞれの心の内側というか「想い」。BUMPを始めた最初から、ずっとみんな持っていた、と歌っています


つぎはぎの傘 汚れたカンテラ
手作りの地図 大事に一緒に 使った

 

これもいろんな解釈ができそうですが「つぎはぎの傘」はボロボロだけど風雨から守ってくれるもの。「汚れたカンテラ」は使い続けて汚れたけど、自分たちの向かいたい道を照らしてくれたもの。「手作りの地図」もそうですね、手探りを続けながら、でも彼らはそれを大事にしてきたのです。「一緒に」も大事なキーワードだと思います

 

ここはどこなんだろうね
どこに行くんだろうね
誰一人わかっていないけど
側にいる事を選んで 今側にいるから
迷子じゃないんだ

 

今やチケットが取れない代表選手のBUMPですが、ここで立ち止まるように藤原さんは「ここはどこなんだろうね」「どこに行くんだろうね」と想いを綴ります。BUMPの4人誰にもそんなことはわかることじゃないし、とにかく自分たちの音楽を届けたい、という想いをつないでここまできた彼らは、これからどう進むのか、今の立ち位置はどうなっているのか、そんな不安を感じることもあるのかもしれません

でも「4人がそばにいる事を選んだ」つまり、いろいろいい事だけじゃなく悪い事もあったかもしれないBUMPの4人だけど、彼らは「望んでそこにいる」という事が大事です。望んで4人で進んでいるので、どんな場所にいようとも「迷子じゃない」んですね

 

たくさん笑ったり
それよりはるかに少ない
泣いたり怒ったりした事の全部が
音符になって繋がって 僕らを結んだ

 

仲良し4人組のBUMPですが、それは四六時中一緒にいれば、いろんな事があることでしょう。順風満帆、とはいかないのが人生

「たくさん笑う」だけではないものもあったし、でもそれは「それよりはるかに少ない」と綴ってあることから、やっぱり4人は心の深いところでつながっているんだろうなと感じます。もし表面的なつながりなら、とっくに離れ離れになっていただろうからです。

そんな4人が感じたこと、思ったことの全部が「音符になって繋がって」4人をより深く結んでいきます

 

ポケットに恐怖が 宇宙と同じくらい
それぞれ持っている 宇宙と同じくらい
同じ時に震えたら 強くなれた
弱くなれた

 

ポケットには「勇気」だけじゃなく「恐怖」も入っています。進んでいくことへの恐怖、未来の分からない恐怖、いろいろあると思います。でもそんな「恐怖」ですら、4人で同じ時に同じように感じられるなら、強くなれます。そしてここで藤原さんらしい歌詞の対比が「強くなれた 弱くなれた」だと思います。普通なら「強くなれた」で終わる歌詞だけど、藤原さんは言います「弱くなれた」と。それは自分の弱さ=自分の悪いところも弱いところもすべてさらけ出して一緒にいられたから、そうできるんだろうな、と思います


指差したUFO すれ違った野良猫
あくびのユニゾン
あと何があった 教えて

 

自分たちが過去に出会ってきたいろんな出来事

それをもっと共有したい、これからもしていきたい、という気持ちが、この部分に表れています。こんなことあったよね、あんなことあったよね、だけではなく、それをこの先もずっと続けていこう、という気持ちを僕は感じました

 

意地や恥ずかしさに負けないで
心で正面から向き合えるよ
僕らを結ぶリボンは
解けないわけじゃない 結んできたんだ

 

先ほどの「強くなれた 弱くなれた」の部分とも絡んでくるのですが、自分自身をすべてさらけ出すのは難しいものです。でも藤原さんは歌います「意地や恥ずかしさに負けないで 心で正面から向き合える」と。心の奥底を隠してだましだまし、なんてことでは、BUMPのように音楽を続けることはできないであろうから、少なくとも藤原さんはそう感じているのではないかな、と思いました

そして、この曲のタイトル「リボン」が出てきます

Bump of Chicken」というバンドは「解けないわけじゃない」つまり、とりあえず解散もしないし今まで通りに続いていけて、みたいな、漫然としたものではなくて「結んできた」つまり、4人それぞれの努力というか、BUMPに対する想いとか、そういう強く熱い想いがあって「続けてきた」ものであるということ

今までたまたま「解けなかったリボン」じゃないんですね

解けそうになったこともあったけれど「結んできたリボン」なわけです

 

君の勇気を 僕がみれば 星だ
並べても同じでありたい
あぁ ここはどこなんだろうね
どこに行くんだろうね 迷子じゃないんだ

 

ここで、Bump of Chickenのエンブレムにもなっている「星」が出てきます

藤原さんは自分以外の三人を「彼らは星」と言っています。そして自分もそんな彼らと一緒になりたい、同じ星でありたい、と願います

ここはどこなのか、これからどこに行くのか、誰にも分らないけど、一つだけわかっていることがあります

4人の気持ちが「リボンを結んできた」のだから、どの未来であろうと進むべき道に迷っている「迷子」ではない、ということです

 

嵐の中をここまで来たんだ
嵐の中をここまで来たんだ
カウントからせーので息を読み合って
泣いたり怒ったり笑ったりの全部で

 

この部分は、ライブでのシーンを想像させますね

曲の最初と最後、この「息を読み合う」感じ。4人が繋がっているのを感じさせるあの瞬間。その読み合う息だけじゃなく、4人がBUMPとして機能するときは、そんな4人の「泣いたり怒ったり笑ったりの全部」でつながっているんですね

 

嵐の中を ここまで来たんだ
出会って生まれた光 追いかけて

嵐の中をどこまでも行くんだ
赤い星並べてどこまでも行くんだ

 

「出会って生まれた光」もちろんBUMPが結成されて「自分たちの音楽をやっていこう」と決めたその時から彼らは「光」を追い続けているし、これからもずっとそうしていくことでしょう

これからどんな困難なことがあっても、どんな嵐がきても「赤い星」つまりBUMPの4人でどこまでも行こう、と歌っているように思います

 

もちろんこれは「BUMPの4人を歌詞の中心」と考えた場合に、僕が何となく感じたものだけど、藤原さんのすごいところはこの歌詞もやはり「誰にでも寄り添う」ものになっている、ということじゃないかな、と思います

恋人同士?夫婦?親友同士?そんな強い絆を感じてる誰もが共感できる歌詞でありながら、Bump of Chickenの4人の想いが堪能できる、そんな1曲で僕は大好きです

ちなみに余談ですが、この曲の動画が公開されたのは僕の誕生日だったので、余計に嬉しかったのを覚えています